抄録
K-019
電子タグを内蔵した平坦ブロックによる視覚障害者誘導
◎浅野正義・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
一般的に視覚障害者は外出の際に点字ブロックを利用する.しかし,点字ブロックの凹凸は,高齢者や車椅子を利用する人にとっては不便である.また,点字ブロックだけでは視覚障害者は現在位置や目的地の方向を確認できず,初めて訪れる場所にはひとりで行くことができない.そこで本研究では,目印となる地点と多くの人が利用する場所に電子タグを内蔵した凹凸のないブロックを敷くことで,視覚障害者に位置情報や目的地の方向を知らせる.本手法では利用者の靴に装着したリーダから読み取ったタグ情報の履歴を分析することで利用者の進行方向を導出する。これにより,的確な時期に高精度な誘導を視覚障害者に提供できる.