抄録
G-001
Multi-stage Color Modelを用いた配色の視認性の予測のための色覚モデル
◎吉岡拓耶・篠沢佳久(慶大)
本研究においては、配色の視認性を予測可能な色覚モデルを考案することを試みる.これについては,人間の色覚モデルの一つであるMulti-Stage Color Modelを導入することによって,人間の色の見えの過程を計算機上で再現する.Multi-Stage Color Modelについては、多層の神経回路網(コンボリューションニューラルネットワーク)として実装することによって,実画像の配色の視認性の予測を試みた.
そして提案モデルにおける配色の視認性の実現性を評価するため,一対比較実験を行ない収集したデータと,提案モデルによって得られた予測結果の分析を行なった.その結果,提案モデルにおいては,約85%以上の割合で一対比較実験の判定結果と一致し,視認性の予測が可能であることを示すことができた.