抄録
D-008
適正な粒度の矛盾による仮説形成についてのノート
○高原利生(所属なし)
結果として、パース Peirceの仮説形成を、矛盾生成に置き換えたことになった。
個々のものや運動は網羅できないが,その種類や型が網羅可能であること、オブジェクト、粒度、矛盾(=運動)の構造のとらえ直しがこれを可能にした。
1. 仮説形成=矛盾生成の全体像が明らかになった。全体は、根源的網羅思考と矛盾が、認識と事実変更、演繹と帰納を統合する方法の枠組みであった。
2. 全ての適正な認識と変更方法の構造の、機能上の差異解消と両立という相違と、粒度と構造の同時変更という形式上の同一性が明らかになった。
これらは、発想法、教育内容等の見直しのために必要なだけでなく、価値実現の思考と議論の新しいあり方を拓く。網羅されてないものの中に正しいものがあるかもしれない。網羅と価値への意欲がこの後押しをする。