抄録

○高田有時・林　真一（日立）

フラッシュメモリ等の高性能デバイスを用いたサーバ-ストレージシステムの性能向上方法として、サーバ装置内ではI/Oキャッシュ、ストレージ装置内ではアクセス頻度に応じ記憶領域を最適化する階層管理がある。これらはいずれもアクセス頻度の高いデータを高性能デバイスに配置することでI/O性能向上を図るものである。しかし、これらを組み合わせた場合に同一のデータがサーバ-ストレージ両者の高性能デバイス内容量を占めることがあり、このとき性能向上効果が限られる問題がある。本発表では、ストレージ内階層管理の状態をキャッシュポリシーに反映し、これにより性能向上効果を高めるサーバ内キャッシュ機能について提案する。