抄録
A-019
計算科学とデータマイニングを用いた材料設計システム
○林 亮子(金沢工大)・水関博志(Korea Institute of Science and Technology)
近年ではGPGPUやマルチコア計算機,グリッド/クラウドコンピューティング環境が容易に利用できるようになってきている.これらは小規模〜中規模の計算資源とみることができ,大量かつ安価である.また,計算化学や計算物理のプログラムも成熟してきており,それらを利用して誰でも容易に大量の材料設計計算を行うことができる.一方,計算結果の実体は大量の数値データであり,多数の計算結果を有効利用するためにはデータの自動処理が必要である.こで著者らは,大量の計算結果の自動データ処理に基づく材料設計を目標として,研究開発を行っている.本稿では基礎的な性能評価を行って取り扱い可能な系サイズを検討し,さらにデータマイニング技術を用いて結果データ中の分子構造の分類を試みた結果を報告する.