抄録
RL-004
地理的に分散したサーバ間のフェイルオーバ・フェイルバックを可能にする複製サーバ冗長化構成
○大隅淑弘・山井成良・岡山聖彦・河野圭太・藤原崇起(岡山大)
情報システムのサービス継続性は重要な課題である.従来の冗長化方法では離れた場所にあるサーバを冗長化することには適していない.また,分散配置可能な冗長化方法でも,フェイルオーバ後にサービスが復旧してもクライアントのアクセスがフェイルバックしないものがあり,負荷分散では問題となる.そこで本論文では,組織内において分散配置された複製サーバをIP anycastで冗長化する構成方法を提案する.これにより,地理的に分散配置した複製サーバ間でフェイルオーバ及びフェイルバックを可能にする冗長化構成を実現することができる.経路情報を操作することにより,フェイルオーバ構成でも負荷分散構成でも動作が可能である.