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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
RL-003
準同型暗号を用いた複数企業間の顧客情報分析
安田雅哉・下山武司(富士通研)・横山和弘(立教大)・小暮 淳(富士通研)
本論文では、クラウドコンピューティング分野への適用が期待されている暗号技術の1つである準同型暗号について述べる。準同型暗号とは、暗号化したまま分析などの計算が可能な公開鍵暗号で、プライバシー保護とその情報利活用を両立させる技術の1つである。ここでは、準同型暗号実用化の課題である暗号データサイズと暗号処理性能の両方を大幅削減する一括暗号化手法という実用化技術を提案すると共に、クラウドを利用した複数企業間の秘匿マーケティング分析に対する具体的な適用例を示す。