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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
RL-001
カーネルスタックの比較によるカーネルレベルルートキット検知システム
池上祐太・山内利宏(岡山大)
標的型攻撃でルートキットを使用する事例が増加しているため,ルートキットの早期検知が重要である.しかし,既存の検知手法は,ルートキットを早期に検知できるものが少なく,カーネルの拡張性を制限する問題がある.そこで,ルートキットに感染前と感染後のカーネルスタックの情報の比較により,ルートキットを検知するシステムを提案する.提案システムでは,ルートキットに改ざんされる可能性の高いシステムコールの発行後に呼び出されるカーネル関数の呼び出し前に,処理をフックし,その時点のカーネルスタックの情報をホワイトリストと比較する.これにより,早期の検知と正規のプログラムの誤検知の防止を実現する.