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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
RJ-006
人間乱数による個人識別の可能性
田中侑希・田中美栄子(鳥取大)
人が生成した乱数列のことを人間乱数と呼び,被験者の体調や生成方法によって数列の特徴が変化することが知られている.人間乱数を個人で識別するためには乱数列に個人の癖(特徴)が反映される生成方法を考える必要がある.本研究では乱数生成の時間を制限することで,熟考ではなく直感的に生成させ,それによって生成された数列にその人特有の癖が反映されると考え解析を行った.様々な指標を計算した結果,個人間に差が見られたが単一指標での分類はできなかった.そこで8種類の特徴量となる指標を用いてSOMによる個人分類実験を行ったところ,直感データを概ね個人別に分類することができた.