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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
RF-003
分散制約最適化問題の異なる非厳密解法の統合手法
谷藤拓麻・松井俊浩・松尾啓志(名工大)
分散制約最適化問題(DCOP)は,マルチエージェントシステムの協調問題解決の基本的な枠組みである.
DCOPの非厳密解法における解の最適性の指標に,t-optimality,p-optimalityがある.
t-optimalityに基づく解法は,エージェント周囲の情報のみを用いるため,解品質の向上が制限される.
p-optimalityに基づく解法は,制約網にサイクルが多く含まれる場合に,解品質が大きく悪化する.
本研究では,これらの解法を統合する手法を提案する.
p-optimalityに基づく解法で得られた情報とともにt-optimalityに基づく解法を実行し,両者の特長を相補的に利用することにより解品質の向上を図る.