抄録
RC-009
仮想化環境におけるキャッシュヒット率を考慮したVMメモリ割り当て
◎坂本雅哉・山口実靖(工学院大)
近年,情報技術の普及により,サーバの消費電力の増加,設置スペースの肥大化が問題となっている.解決策の一つとして,仮想化技術を用いて複数のサーバOSを一台の物理計算機に集約する手法手法がある.
仮想化ソフトウェアのXenには,動的にVMメモリ割当量を変更させる機能としてxenballoonがある.しかしxenballoonのメモリ割当量の算出方法は,プロセスの推定メモリ使用量のみを考慮し,ページキャッシュとして利用されるメモリを考慮していない.
本研究では,Xenによって提供されるVMで,メモリ割当量,キャッシュヒット率,I/O性能の関係性について調査を行い,キャッシュヒット率を考慮したVMメモリ割り当て量の最適化の手法としてxenballoonの改変案を提案する.