抄録
RC-005
ユーザ行動に基づく符号変換装置の故障検出方法
○長野伸一・本藤聡一郎・氣賀澤芳弘(NTT東日本)
電話網において、通話品質を劣化させる故障の原因となる装置を検出する方法を提案し、評価する。著しい通話品質劣化が発生した場合、ユーザは短時間の内に同一番号に掛けなおす傾向があると仮定し、そのような通話を複数集め、共通して使用している装置を見つけ、故障装置を特定する。我々は、上記のアイデアを元に商用環境でフィールドトライアルを行った。その結果、著しく通話品質が劣化した環境では、ユーザは掛けなおす傾向があり、通話時間と掛け直すまでの間隔は、正常な場合とは異なる傾向を示すことを得た。本論文で、本研究の動機、提案手法、フィールドトライアル、提案手法の評価について述べる。