抄録
N-001
オブジェクト指向に基づく抽象造形表現のモデル化
○藤井章博(法大)・合原勝之(アイハラデザインオフィス)
近年の計算機工学の進展は、多くの事象の「情報化」を促している。本稿は、「表現の情報化」の観点から新しい創作手法と表現の可能性について考察する。絵画の変遷には、技術進化の影響が現れることが多く指摘されている。例えば抽象絵画には、写真技術の成熟が影響している。近年の計算工学上の視覚化技術も絵画表現に大きな変化を生じさせることが予想される。本稿では、オブジェクト指向プログラミングにおける構造化の手法を抽象造形表現の創作に応用する可能性について、習作をもとにして論ずる。