◎太田　集・能登正人・米田征司（神奈川大）

緊急車両支援情報通信システム（FAST）は，緊急車両走行ルート上の信号機を制御する機能を有し，走行中の安全性の向上や旅行時間の短縮を実現している．しかしながら，FASTの構築には中央管制センターを含むネットワークの構築などのインフラ整備が必要なため，普及が進んでいない．本研究では，自動車アドホックネットワークの分散通信制御機能を取り入れた車車間通信信号機制御法を提案する．本提案手法は，車車間通信によって構築される自動車アドホックネットワークの通信ルートを複数体のモバイルエージェントに管理及び制御を行わせる特徴を持つ．本提案手法の有効性を確認するために交通流シミュレーション実験により評価を行う．