○佐藤　直・李　　岩（情報セキュリティ大）

オニオンルーティングは通信メッセージを多重暗号化することで送信者や受信者の匿名性を保っている．このオニオンルーティングを適用することで情報漏れや改ざんなどが有効に防止できるが，一方で経路がランダムで生成されるため，接続性が保証されず，転送性能が最適化されないという欠点がある．そこで，本検討ではオニオンルーティングの経路制御方式として，新たに，エニーキャストを利用して接続性の改善，転送遅延の減少を図る方式を提案し，効果を理論的に明らかにする．