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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
L-012
ネットワークへの情報拡散追跡のためのデータ取得
前田明彦・高橋健一・川村尚生・菅原一孔(鳥取大)
近年,情報漏洩事件が多発,深刻化している. 個人情報漏洩の原因の約7割は,「管理ミス」,「誤操作」が占めている.このうち「誤操作」は,ユーザの不注意による操作ミスである.不注意は計算機操作の確認・制御で防止できる.そのため,単一計算機での機密情報の拡散を追跡し,持ち出しを確認・制御するシステムが提案されている.しかし、複数の人間で機密情報を扱うことが想定でき、複数計算機間でのシステムへの拡張が必要である.複数計算機間で機密情報の拡散を追跡する場合には,機密情報が拡散する過程をログとして記録する必要がある.本稿では,ログの出力方法と複数計算機間でのシステムへの拡張するための課題を示す.