情報処理学会ホームページ
FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
L-001
ライブラリの置き換えによるVM外部への安全なログ転送方式における応用プログラムを用いた性能評価
佐藤将也・山内利宏(岡山大)
ログは,計算機の動作を把握するための重要な情報である.しかし,攻撃や問題の発生により,ログの改ざんや消失が起こる可能性がある.この問題へ対処するために,ログを保護する手法が提案されている.しかし,手法の多くは応用プログラム(以降,AP)やオペレーティングシステム(以降,OS)で実現されており,カーネルレベルで動作するマルウェアからログを保護するのは難しい.そこで,我々は,仮想計算機モニタ(以降,VMM)を用いたログの保護方式を提案した.しかし,この方式は,複数の仮想計算機(以降,VM)において多種のOSが利用される場合,それぞれのOSへの対応の工数が大きい.そこで,複数VM上の多種のOSに,最小限のプログラムの修正により対応可能な,VM外部への安全なログ転送方式を提案した.本稿では,提案方式のAPを対象とした性能評価について報告する.