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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
K-049
インターネット上に湧出する文章の特徴とそのチューリングテストのバリアフリー化への利用
山口通智(筑波技術大/産総研)・中田 亨(産総研)・岡本 健(筑波技術大)
ネット上のユーザ認証において人間とロボットを判別するチューリングテストには、知覚認識能力を問うものが多く、知覚障碍者の利用への妨げとなっている。我々はこのバリアを解消するため、知覚によらずに済む文意文脈解釈問題型のテストの研究を続けている。これはインターネット上に湧出する文章を素材として利用し、文意文脈解釈問題を作成するものである。本稿では、ネットの湧出文章の文法と音韻の特徴を分析し、識別性能の保ちつつ、出典元探索という攻撃に耐える文章加工方法を述べ、視覚障碍者向けの可用性と合わせて検討する。