抄録
J-049
頭痛時間データと感度情報を用いた服薬タイミング予見導出アプリケーションの一考察
○皆月昭則(釧路公大)・小椋宇謙(アイエックス・ナレッジ)・岩崎武史(釧路孝仁会記念病院)
慢性的な頭痛に悩まされている人が多くいる.頭痛への対処として患者がこまめに記録する頭痛ダイアリーを用いた方法もある.しかし,紙媒体の頭痛ダイアリーは患者の常備性が低く,痛み発生時の記入が難しい.頭痛薬の多くは定時服薬ではなく,原則,頭痛発生ごとの服薬であり,早くても遅くてもいけないタイミングで個別性が高い.例として服薬のタイミングを早めると,薬の効能が低下し頭痛が残ることになる.したがって,頭痛薬の服薬タイミングは曖昧性が高く個別的である.本研究では,頭痛ダイアリーの電子記録・感度尺度を用いてファジィ測度でアルゴリズム化を行い個人に合わせた服薬タイミングを予見導出するアプリケーションを開発しスマートフォン向けに公開配布したうえで検証した.