◎小島菜津美・大西祐哉・大矢哲也・小山裕徳・鉄谷信二・川澄正史（電機大）

屋外でモバイル端末を安全に利用するには，障害物接近時に周囲へ注意を向けさせる必要がある．そこで，画面に障害物の接近を呈示するシステムを検討している．これまで，迅速に利用者の注意を周囲へ向けさせるに有効な呈示情報を検討するため，障害物の接近情報(文字)，および方向情報(矢印・動く矢印)を呈示した場合の，障害物に見立てた刺激に対する回避動作開始時間(反応時間)を計測した．結果，矢印を用いることが有効であることが明らかとなった．今回，障害物の方向情報を呈示することによる利用者の危機意識の希薄化に対処するため，矢印による視覚情報に振動情報を付加し，障害物回避に及ぼす影響を検討した．