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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
J-024
脳波による味の好き嫌い判別に関する基礎的検討
台  彬・パオ スィープラサスック・菅沼 睦・亀山 渉(早大)
近年各種の生体情報計測器が小型化され、これを用いた実時間の生体情報解析が注目されている。本研究は、飲食時の脳波の変動を分析し、食べ物に対する好みを自動的に評価するシステムを目指している。本報告ではその基礎的な検討として酢、塩、砂糖、香辛料で味付けした水を飲んだ被験者の脳波を簡易脳波計で計測し、試料に対する被験者の主観的な評価と脳波の対応関係について検討した。解析結果により、試料に対する評価が「好き」の場合は脳波のβ/αが減少するのに対し、「嫌い」の場合は増加する傾向がみられた。本研究の結果から、この指標は味に対する好みを評価する指標としても利用できると考えられる。