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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
J-022
ウェーブレット係数の重心値の差分推移に基づく黙声両唇音の特徴分析
金井田早紀・永井秀利・中村貞吾(九工大)
我々は,声を出さずに発声された内容を口唇周辺から頸部の表面筋電に基づいて認識する研究を行っている.従来の研究では,単音における両唇音の有無の判別において計測対象筋の筋電信号強度が最初に閾値を超える時間の差を利用し,良好な結果を得た.しかし連続発声中には,直前の発声の筋活動の影響等により,この手法で両唇音を同定することは難しい.強度以外で信号特徴を捉えるために我々が提案した手法としては,ウェーブレット係数の重心推移法がある.従来の研究では,重心値の差分の推移により筋活動の増減傾向を表現することも試みた.本稿では,この差分推移を活用して連続発声中の両唇音の特徴分析を行なった結果について述べる.