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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
J-020
映像表示と香り放出の場所の違いが臨場感に及ぼす影響
田中真奈・渡辺早貴・飯森可奈子・伴野 明(東海大)
画面内から香りを放出できる感性マルチメディアディスプレイを用いて、デジタルサイネージへの応用を検討している。映像表示位置から香りを放出するディスプレイの臨場感を評価するため、視線検出及びアンケートによる分析を行った。映像と香りが同じ位置で提示される場合と、両者の位置に小さなずれがある場合、大きなずれがある場合で、視線動作に変化が見られた。同じ位置で提示した場合は香りを付加した位置に視線が集中した。位置ずれが小さい場合は探索するような視線動作が見られ、大きい場合では見られなかった。アンケート結果から、位置ずれが大きくなるにしたがって、違和感が増大し、臨場感が損なわれるという知見が得られた。