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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
J-007
監視サービスの管制員に対する情報提示の影響評価
魚住光成・山田耕一・村井秀聡(三菱)・淺間 一(東大)・高草木薫(旭川医大)
システムの監視を行う管制員のアラーム待ち時間に,監視に関連する情報を提示し閲覧可能とする能動型の監視を行うと,管制員のアラームを処置する時間が短縮する傾向にある.
模擬環境を構築し,アラーム処理の経験量が異なる被験者の比較を行った.その結果,経験量に関わらず,受動型に比べ能動型においてアラーム処置時間は短いことが確認された.経験量の少ない被験者の生理的反応は,両環境間で僅差であったが,経験豊富な被験者は,能動型において,緊張感が高く苛立ちが少ない傾向にあることも確認できた.
能動型の監視はアラーム処置の生産性を向上されるだけでなく,経験量の多い管制員に安定した作業を促す効果もあると考えられる