抄録
J-002
CMC上の対話における人の実在性判断に関する一考察
◎佐藤 翼・中平勝子・岡本満喜子(長岡技科大)
近年,Computer Mediated Communication(CMC)が普及しつつある.CMCはコンテキストがない状態で相互理解を図るため,コミュニケーションの深化には対話相手に対する信頼関係が重要となる.その一つの条件は,相手の実在性であると我々は推定している.
本稿は,対人,対自動応答システムとの対話の比較実験を行うことで人の実在性判断を分析し,人の情報への着目・解釈の仕方を推定する.その結果を踏まえ,人間の情報解釈の特徴が顕著な状況における,CMC上対話を行っている人に対する信頼度合いの評価等を通じ,その信頼感判断要因を列挙する.