情報処理学会ホームページ
FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
I-042
奥行知覚特性を考慮した風景の構造モデルの一検討
薄 幸治・藤村 誠(長崎大)
風景画像はゲームや映像コンテンツの背景などに用いられることが多く,一般に3次元CGや2次元画像が使用される.前者は生成に要する計算量が多く,後者は奥行き感が不十分である.一方,人間の奥行知覚特性では両眼視差や運動視差が影響し,特定条件下では3次元CGでなくても奥行き感が得られることがわかる.本研究では中景,遠景から構成される1枚の2次元風景画像について,奥行知覚特性を考慮した2次元画像ベースのモデルを提案する.道や建物などの風景要素を画像領域として抽出し,運動視差が奥行感度において最も支配的である中景では奥行きにしたがって配置し,背景となる遠景は2次元平面として最も遠い奥行き位置に配置する.