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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
I-041
レゴブロックを用いた影のトリックアート構築システムに関する研究
生田寛和・高井昌彰(北大)
芸術作品の一つに影を用いたトリックアートがある. これは作品の立体形状を見ても,それがどのようなものか容易に判別できないが, ある方向から作品に光をあて,背景に影をつくることによって,様々な形状を映し出すものである. 本研究では,目標とする異なる複数の影画像を入力として与え, これを基に実際にレゴブロックを用いて立体造形可能な3Dモデルを出力するシステムを開発した. この3Dモデルに対していくつかの方向から光を当てることにより, 目標とする影を映し出すトリックアートとなる.ブロック配置の最適化には, レゴブロックの連結性を考慮した焼きなまし法を適用し,異なる4方向の影画像生成に対応できる.本システムにより実際に構築したレゴブロック作品をもとに,システムの有効性や形状再現性について評価する.