◎眞間　梓（電機大）

イラスト画の作成において，枝葉が細かい樹木の描画は時間のかかる作業である．特に，同じ種類の樹木を複数並べる際に，形状は異なるが同類であると感じさせる樹木を複数描くことは容易ではない．そこで，イラスト画の自動作成手法が提案されて来たが，その主なものは３次元モデルの樹木を生成し，これを２次元にレンダリングする方法であり，この場合，中心部が密集することから，平板な表現のイラスト画を得ることは難しい．そこで我々は，平板な表現のイラスト画生成にも利用できる２次元の樹木描画システムを開発した．本システムは，エネルギーで樹木の生育度合いを，そして，枝葉の密度情報で枝の重なり具合を制御できることを特徴とする．