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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
I-031
スケーラブルテンプレートマッチングを用いた画面内予測効率の改善
姜  夏・八島由幸(千葉工大)
テンプレートマッチング予測は,複雑なテクスチャ領域や幾何学模様領域の予測に適しており,複雑な予測を適応的に選択してもその選択情報が不要であるという特徴がある.今回,フレーム内テンプレートマッチング予測において,テンプレートをスケーリング(拡大/縮小)させる手法を提案する.符号化対象ブロックの周囲の復号済み領域を拡大/縮小してテンプレートとし,復号済み画像領域中からそれと類似した領域を探索する.シミュレーション実験により,H.264/AVCの予測方法に比べて5~15%,従来のテンプレートマッチングに比べて3~8%,筆者らが取り組んだ回転/反転テンプレートを導入した場合に比べても1%~2%の効率向上が得られた.