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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
I-029
3D映像における動きベクトルを活用した動き探索回数の削減
中村友信・錦織大輝・吉留 健・三柴 数(鳥取大)
近年,3D映像は臨場感の高い映像表現として多様化され幅広く普及している.さらに,映像の高精細化に伴い,フルHDなど解像度が大きくなっている.このため,映像のエンコードの処理量が増加している.現在,動画像圧縮符号化では動き補償を行うことで高い圧縮効率を実現している.動き補償を行う際に動き探索により動きベクトルを求めるが,この動き探索は処理が複雑でありエンコードの処理量増加の大きな原因である.動き探索はエンコードの処理の約60%以上を占めており,動き探索回数を削減することはエンコードを高速化させるうえで重要である.そこで本研究では,3D映像特有の左右の類似性を用いて動き探索回数を削減することを試みる.