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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
I-024
HEVCにおける分散値を用いたCUサイズの高速決定手法
錦織大輝・中村友信・吉留 健・三柴 数(鳥取大)
次世代高効率符号化技術であるHigh Efficiency Video Coding (HEVC)は,様々な符号化ツールを導入し,高い符号化効率を実現している.HEVC は新たな符号化処理単位としてCoding Unit (CU) を採用している.CUの導入はHEVC の符号化効率向上に大きく貢献している.しかし,CU サイズの最適な組み合わせを決定するには,大きな処理計算量が必要となる.そこで本稿では,CUの分割形状を原画像の特徴量を用いて決定し,CUの決定における処理計算量を削減する手法を提案する.提案手法はHEVC テストモデルと比較して平均BD-rate4.3%程度の画質劣化でエンコード時間を約40~70 %削減できることを確認した.