抄録
I-016
疎なカメラ配置を前提としたオブジェクト抽出
◎三功浩嗣・内藤 整(KDDI研)
本稿では,3台程度のカメラが数メートル間隔で配置されるような撮影環境を対象に,人物等のオブジェクト領域を高精度に安定して分離抽出する手法について提案する.具体的には,3次元空間におけるオブジェクトの存在確率と,カメラ間での色の類似度に基づき前景・背景の2値化を行う.アプリケーションの一例として,遠隔間で同じ空間を共有しているような感覚を想起させるテレプレゼンスシステムを想定しており,各空間の人物領域のみを抽出し,別の空間における背景テクスチャと重ね合わせることで,一定の臨場感が得られることを確認した。