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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
I-003
注意の度合いとベクションの強さの感じ方に関する検討
指野光紀(電機大)・井ノ上寛人(日本学術振興会)・鉄谷信二(電機大)
自己運動感覚(ベクション)は,映像コンテンツの臨場感を高める可能性があるため,その誘発条件に関して,さらなる検討が望まれている.一般に,何かに注視をするなど他の事柄に注意が引かれると,眼球運動が抑制され,視野の分布が狭まる.このことは,注意の度合いによっては,周辺視にある情報の処理レベルが下がり,視野が狭くなることを示唆する.そのため,中心視野にある視対象への注意が高まると,ベクションの誘発が阻害されると考えられる.
本研究では,注意の度合いとベクションの強さの関係を明らかにすることを目的に,主観評価を用いて映像から受ける印象を分析する.