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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
F-036
階層構造を持つ連想記憶モデルの構造発見へのデータ駆動型アプローチ
若杉健介(東大)・桑谷 立(東北大)・永田賢二(東大)・麻生英樹(産総研)・岡田真人(東大)
連想記憶モデルでは相関を持つ記憶パターンを埋め込んだ場合,記憶パターンとその混合状態が定常状態となる.また,混合状態が記憶パターンの上位概念を表し,これらが階層構造をなすことが知られている.しかしながら,その構造を客観的に示すことができる手法は確立しておらず,データ駆動によって構造の種類を決定することが求められる.一方,認知科学の分野では機械学習により構造の種類をデータのみから学習するモデルが提案されており,同モデルはデータの構造決定に利用できると考えられる.そこで本研究では,上記の提案手法を連想記憶モデルの解析に適用し,データ駆動型アプローチによって連想記憶モデルが階層構造を持つことを示す.