抄録
F-015
推薦システムにおける意外性向上のための潜在的嗜好の抽出
◎前田 優・白川真一・大原剛三(青学大)
推薦システムはユーザの嗜好を考慮し,ユーザが関心を持つアイテムを予測し提示するシステムである.しかし,ユーザの嗜好を考慮してアイテムを推薦しても,ユーザがそのアイテムを既に知っている場合には,その推薦システムは有益とはいえない.そのため,ユーザに驚きを与えるようなアイテムを意外性のあるアイテムとして推薦することが求められており,意外性を考慮した推薦方式に関する研究が注目を集めている.本研究では,ユーザ自身が気づいていない嗜好を潜在的嗜好として抽出し,それを推薦アイテムの決定に利用することで,推薦の意外性を高める手法を提案する.また,提案手法の有効性を被験者実験を通して検証する.