◎石井智士・服部文夫・奥　健太（立命館大）

近年の高齢化に伴い，日本では認知症や失語症などの言語障害者が増加している．また言語訓練を行っている病院や言語訓練を行う言語聴覚士の数が少ないという現状から，言語訓練を満足に行うことができない患者も多いと同時に介護者への負担も大きくなってきている．本研究では言語障害者が一人でも言語訓練，心身負担軽減をすることができるとともに，介護者の負担を軽減することを目的としている．言語障害者の言語訓練や心身負担軽減のための会話支援システムである“楽々自由会話”を使ったコミュニケーション方法を基に，人と人とのコミュニケーションを人とエージェントとのコミュニケーションに置き換えることにより会話支援を行った．