◎横山法子・船越　要・佐藤　隆・鷲崎誠司（NTT）

ユーザの曖昧な要求に答える情報提供のためには、要求の背景にある多様な行動目的を考慮する必要がある。従来手法は、特定の行動に関する目的や、短期的に達成可能な目的を扱っていたので、「気分転換をしたい」といった、散歩や買い物、旅行など複数の行動を取り得る目的や、長期的な取り組みを要する目的には適用できなかった。本稿では、行動目的のオントロジーを用いて、ブログ等のテキストデータから、人々の様々な行動目的とそれに向けた行動の事例を抽出、及びデータベース化して、曖昧な目的に対して適切な行動を推薦する方法を提案する。提案手法によれば、短期的・長期的取り組みを要する様々な目的に対して、複数の行動を推薦できる。