◎宇根健一郎・藏屋英介・神里志穂子・野口健太郎（沖縄高専）・金城道男・長嶺　隆（どうぶつたちの病院）・嘉手苅修（沖縄コカ・コーラボトリング）

沖縄本島の固有種であるヤンバルクイナは絶滅の危機にあり，保護活動が行われる一方で，保護のための詳細な生態の解明が急がれている．これまで，定点における長時間の録音データに着目し，ヤンバルクイナの鳴き声のみを自動検出する方法を検討してきた．しかしながら，鳴き声の特徴から対象とする鳴き声を検出，抽出できるようになったものの，検出精度に大きな問題があった．そこで，本発表では，環境音も含まれる音データから，環境音の定常値を排除することで，鳴き声箇所の検出精度を上げるアルゴリズムを提案し，24時間の音データに対して精度の検証を行う．