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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
D-036
ソーシャルメディアの情動に着目した実世界事象予測手法の提案
池田和史・服部 元・滝嶋康弘(KDDI研)・麻生英樹(産総研)
近年、ソーシャルメディアを利用して株価の変動や商品の売り上げなど実世界の事象を予測する研究が注目されている。既存の研究では、ソーシャルメディア上のコメントの量および投稿されたテキストに含まれる肯否極性と予測対象の事象との相関関係に基づいて予測を行う。一方、ソーシャルメディア上では、言葉による肯否極性だけでなく、顔文字や特有の表現を用いて情動を表す投稿が多数出現する。
本稿では、Web上に公開されたニュース記事とそれに対するソーシャルメディア上のコメントから、当該ニュースがテレビ番組で放送されるか否かを予測するタスクを設定し、ソーシャルメディアの情動を考慮することが予測精度に与える影響を検証する。