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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
C-021
関数リターンとの相関を利用する分岐予測方式
吉川 唯・布目 淳・平田博章・柴山 潔(京都工繊大)
分岐予測方式として,これまでは,過去の分岐結果の履歴に基づいてそれ以降の分岐結果を予測する方式が提案されてきた.本稿では,構造化プログラミングによって発生する冗長性を利用し,過去にどの条件分岐命令を実行したかに着目した分岐予測方式を提案する.SPEC2006ベンチマークプログラムを用いた調査の結果,403.gccにおいて,提案方式により,実行回数の4.0%を占める条件分岐命令について分岐結果を正確に予測可能であることが判明した.