抄録
C-011
システム開発の上流工程を支援する性能評価環境の提案
○伊川宏美・但馬慶行・野口孝史(日立)
システム開発の大規模化、複雑化が進む一方で、開発期間の短縮やコスト削減に対する要求も高まっている。手戻りの少ない開発をするためには、開発初期段階において対象システムの性能を予測し、ボトルネックを把握しておくことが有効である。しかしながら、複数のサブシステムから構成されるシステムの全体設計を対象とした場合、評価環境の構築に時間がかかり、設計者の負担も大きくなる。そこで本研究では、システムを容易に構築可能なモデル化手法および評価環境を提案する。本環境により、システム全体の性能を短期間で評価し、効率的な設計を進めることができる。本稿では、提案環境をシステム構成の検討に適用した例について報告する。