○齊藤隆之（アンクル）・善甫康成（法大）

ShareTaskは、Webアプリケーションとして設計された計算機クラスターの計算資源管理ミドルウェアである。各計算ノードに常駐するエージェントプログラムが、HTTPプロトコルで中央マネージャーを呼び出すプル型方式により、エージェントと中央マネージャーが連携して全体制御を実現させている。しかし、プル型は、マネージャー側イベントのクライアントへの伝達遅延と、HTTP接続の切断／再接続によるマネージャー側の性能限界の問題を抱えている。一方、Webアプリケーションの分野では、近年HTTP上で双方向通信を実現する方式が提案されてきている。本稿では、プル型リソース管理ミドルウェアの性能向上のためのHTTP双方向通信方式の応用と効果について報告する。