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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
B-012
GPUを用いた直積量子化の近似最近傍探索における並列化実装
村上明男・若谷章良(甲南大)
高次元ベクトルの大規模な最近傍探索の手法として,直積量子化を用いた近似最近傍探索がある.この手法は粗量子化と直積量子化の転置インデックスを併用して,探索範囲と計算量を削減する.しかし,大規模なリファレンスデータを対象とした近似最近傍探索では,リアルタイム探索において実用的ではない.一方,近年,GPU(Graphic Processing Unit)の高性能化が進み,汎用プロセッサの性能を大きく超え,それを汎用計算に適用することが注目されている.そこで本稿では,直積量子化における近似最近傍探索においてリファレンスデータの再配置を行い,GPUを用いて並列実行することで探索時間を短縮する手法を提案し,その評価を行う.