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生息密度の差に起因する鳥の歌の種分化プロセスの解明
○藤田洋平,武藤敦子,加藤昇平(名工大)
鳴禽と呼ばれる鳥たちは求愛や縄張り主張に「歌」と呼ばれる音声コミュニケーションを利用する.
一般的に鳥は種によって異なった歌を用いるが,近縁な種の鳥の間でもまるで方言のように地域によって異なった歌を用いることがある.
この理由として,鳥の生息密度環境がコミュニケーションに起因する性淘汰に関係し歌に影響を与えるためとする仮説が立てられているが,実環境にお いてその関係の本質を解明することは難しい.
そこで我々は鳥の生態を基に鳥エージェントモデルを設計しシミュレーション実験を行う.シミュレーションから生息密度環境の歌の進化への影響の確 からしさを実生態と比較して確認し,鳥の歌の獲得過程の考察を行う.