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キャリーオーバー制くじの最適設計
○佐伯一成,芝田 遥,荒川正幹(宇部高専)
 本研究では、日本のキャリーオーバー制くじを対象として、
主催者収益を最大化するための理論を構築することを目指した
。ロト6、totoBIG、チャリロトの三種類のくじについて、
過去のデータに基づいた分析を行い、キャリーオーバー額から売上
高を推測する式を求めた。対象とするくじによって人気や知名度が
異なるため、売上高に大きな差が存在する。そこで本研究では人気
度という概念を提案し、この問題の解決を図った。人気度によって
調整された売上高とキャリーオーバー額との間で近似式を求めた結
果、決定係数が0.616である三次式を得た。この関数を用いた
シミュレーションによって主催者収益の最大化を行った結果につい
て報告する。