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擬似クリークと極大クリークを用いたリンクファーム抽出に対する性能比較
○山崎亮一,大沢英一(はこだて未来大)
近年,Ecサイトと呼ばれる電子商取引のホームページやアフィリエイトと呼ばれる広告手法が広く知られるようになっている.そのため,営利目的のホームページとして,スパムページと呼ばれるものが多く見られるようになった.
これは,インターネットを用いた情報検索の利点を阻害するものであり,インターネット利用者が望まない被害を被る可能性もある.
この問題を解決するために,極大クリーク抽出などを用いたリンクファームを発見する手法が提案されているが,擬似クリークを用いたリンクファーム発見手法は提案されておらず,極大クリーク抽出との性能比較も行われていない.
本研究では,現実のネットワークにおいて極大クリーク抽出では抽出しきれていない部分があることを述べ,その上で極大クリークと擬似クリークのリンクファーム抽出における性能差を比較している.その結果,擬似クリークのほうが限られた条件下で優れた結果を示すことを述べる.