3L-1
ソフトウェア理解支援のためのデータ構造の重要度評価手法
○竹治 勲,大久保弘崇,粕谷英人,山本晋一郎(愛知県大),齋藤邦彦(滋賀大)
本論文は,プログラム中のデータ構造の重要度を評価する手法を提
案する.このデータ構造の重要度は,大規模化により,大局的な理
解が困難なソフトウェアの全体構造や相互関係を理解するための有
用な指標となる.あるソフトウェアに対して,複数の機能から共通
して利用されるデータ構造は重要度が高いと仮説を立てた.その仮
説に基づき,ソフトウェアの実行結果からデータ構造の利用頻度を
集計することでデータ構造の重要度を評価する.利用頻度の集計に
は,Sapidによる静的解析とgcovによる動的解析を組み合わせて
ツールを実装した.