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作業計画をパラメータに組み込んだ相対成長率法によるハウス栽培ミズナの生育予測モデル
○菊地大介,飯塚新司,齋藤邦夫,手塚 大(日立東日本ソリューションズ)
農作物の生育を予測する手法として,気温や日射量などの気象条件を入力変数とする相対成長率を用いる手法があるが,散水や遮光,換気などの農作業が成長に与える影響が考慮されていない。本研究では,相対成長率の計算モデルの入力変数に農作業計画情報を加えて生育予測を行う方法を提案する。提案手法では過去の作業記録をもとにモデルのパラメータを推定し,このモデルに天気予報と農作業計画情報を入力して植物の生育度を予測する。また,予測精度を高めるためにモデルのパラメータを季節ごとに推定する改善も行った。ハウス栽培のミズナの草丈の予測に本手法を適用し,農業法人が出荷計画を立てるために必要な精度で生育予測ができることを確認した。