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スマート文房具の要件の検討(2) -マインドマップを用いた要約と従来の要約の比較検討-
○山口奈菜,中村太戯留(東京工科大),田丸恵理子(富士ゼロックス),上林憲行(東京工科大)
これまでの研究ではノートテイキング時の要約は
学習効果の向上に寄与する可能性が指摘されている.
だがどのような要約方法が有効かは明らかではない.
そこで本研究では大学生15名を対象に情報を構造化し
整理するマインドマップと,従来の要約の比較実験を行った.
実験は,講義ノートを参照し,マインドマップまたは
400字の要約でまとめ,実験後に講義に関する確認テストを行った.
結果,確認テストの4点以下はマインドマップの場合13%,
400字で要約した場合33%であった.
また,確認テストが高得点の人はメモ時に
囲みや矢印等の関連づけが多かった.
これらから,ノートテイキング時に
関連づけながら要約することの重要性が示唆された.