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TCPにおけるSTUNを用いた対称型NAT越え手法の実装と評価
○黒田隼之輔,中山泰一(電通大)
近年IPv4アドレスの枯渇に対してNATが広く普及している.
NAT環境下では,その特性により外部から通信を開始することが困難になるという問題が存在し,
これに対しこれまでにSTUNなどの技術研究がなされてきた.
しかし,対称型と呼ばれるNATは接続に関する制限が強く,
単にこれらの技術を用いて越えることが難しい.
本論文ではSTUNを拡張し,接続アドレスとポートの受け渡しを行うことで
対称型NATを越えてTCP通信を開始する手法を実装し,
評価を時間的オーバヘッドを計測することで行った.
この結果,提案手法により対称型NATを越えられることが実証された.
また,得られたオーバヘッドの計測結果について報告する.